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欠陥物件を見抜くには

欠陥物件を見抜くには

危機意識の高まり

最近、欠陥住宅、欠陥物件という言葉をよく耳にしますし、トラブルの話がテレビや雑誌でも話題に挙がっています。
欠陥物件というのは、古い物件に多い印象があります。

昔は建築基準が甘く、その当時の基準で建てられてると耐震構造が甘かったり有害物質の量が今の規定値より低く設定されていることがあるのです。
このような物件は災害時に倒壊する可能性も高いですし、解体工事の際に有害物質が大量に飛散してしまう可能性もあります。

そして、このような古い物件でなく新しい物件でも欠陥物件があるとして問題視されています。
目に見える部分は普通のアパートやマンション、戸建の造りでありながら見えない部分では建築費用を抑えるために安い資材を用いたりその数を減らしていたり、といった手抜き工事がされている例もあるのです。
入居当初は何の不具合もなくても、住んでいるうちに雨漏りがしたり家が傾いたりということが起こることもあります。

せっかく入居するならば欠陥のない安全性の高い住宅に住みたいものです。
特にここ数年は大きな災害が起こったことで、特に入居者の物件探しで欠陥物件に対しての危機意識が高まっています。

欠陥物件の見分け方

入居の際に欠陥物件を見抜くのは難しいものです。
多くは外観で判断できないため、事前に見分け方の知識を身につけておいて試すことが必要です。

欠陥物件は構造や耐震、耐火、健康の面から安全性の確認が必要です。
傾きがないかを確認するためにはビー玉やピンポン球を置いて床を転がらないか確認することが有効ですし、窓の開閉で建てつけの確認もできます。
骨組みが甘いと耐震構造がきちんとしておらず、災害時に倒壊の恐れがあるのです。

押入れや収納の中といった見えないところも確認をしておく必要もあります。
雑に作られていたり塗装がきちんとされていなかったりという手抜きがされていると、建築の際にも手抜き工事がされている可能性があります。

床や廊下を歩く際には端から端まで素足で押さえて確認をします。
浮き沈みやきしみがあると、構造や耐震の問題がある可能性が高いです。

他にも、窓を閉めて臭気の確認をすると、有害物質が含まれていないか確認できます。
薬剤の匂いが強かったり、シンナー臭が強かったりすると使われている薬剤の確認をしておく方が安心できます。

欠陥物件の中身というのは、このような目で確認できるものが全てではありません。
気になることは、入居前に質問をして納得しておけば入居後に後悔をせず満足のできる物件選びができます。