ライフスタイルの変化と賃貸物件
仕事の転勤や進学、結婚といったことで誰もが一度は住む家を探す場面があるものです。
物件には賃貸物件と分譲物件とがありますが、初めからすぐに分譲の物件を購入する人は少ないでしょう。中長期的に同じ場所に定住する確約ができていれば分譲の物件を購入できますが、転居の可能性や居住スペースの変更といった生活に変化が出る可能性がある場合には賃貸物件に住むのが一般的です。
賃貸物件と一括りに言ってもその種類はいくつかありますし、分類方法もいくつかあります。まず、分類方法での違いとして、公的な物件か民間や個人で運営している物件があります。
まず団地のような「公営住宅」と言われるものは地方自治体や住宅供給公社が運用している物件であるため不動産業者が仲介をすることができません。ただし、最近では独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が運営する物件は公的な物件ですが不動産業者の仲介も可能です。民間が運営するので賃料がリーズナブルであったり歴金や仲介手数料、更新料が不要であったりというメリットがあります。
それに対して民間の「賃貸物件」というのは個人家主や民間の管理会社が運用している物件のことで世の中の大多数の賃貸物件がこれにあたります。公的な物件に比べて賃料が高めであったり、仲介手数料、更新料、管理費などが発生しますが契約が早いですし、入居の制限もありません。
アパートとマンションはどう違う?
賃貸物件の建物の種類というと、アパートやマンションがすぐに浮かびますがそれ以外にもあります。一人暮らしだけでなく、様々な家族形態やニーズにあったものが選べるようになっています。
まず、アパートとマンションの違いは建物の階数とその構造の違いです。
アパートは2階建まで、マンションは3階建以上の建物を指します。そして、アパートは構造が木造や軽量鉄骨であるのに対してマンションは鉄骨造や鉄筋コンクリート造のものが多くなっています。
アパートは一人暮らしや少人数の家族向けなのに対してマンションの方が大人数での居住がしやすいといえます。また、マンションはオートロックであったり集合ポストがあったりと設備も充実しているものが多いです。中には、学生マンションや学生寮と呼ばれる学生専用の物件も存在します。こちらは、慶応大や青山学院大学のように著名な大学が、学生誘致のために所有していることが多く、安い家賃で設備のいい物件が揃っています。
参考物件/青山学院大学生のための学生寮・学生マンション|学生寮ドットコム
テラスハウスやシェアハウスって?
それ以外にも、家族向けの物件としてテラスハウスやシェアハウスと呼ばれるの物件もあります。
テラスハウスは昔の言い方をすると長屋のことで、低層連結住宅とも言います。一戸建てに似た作りでありつつ隣の家とつながっている構造で、ファミリー向けの物件です。
シェアハウスは寮のような建物構造で、プライベートな居室がありつつリビングやキッチン、トイレといった施設は共用になっている物件です。一人の空間は確保できつつも誰かがいてくれることで寂しくなかったり、セキュリティの強化が出来たりというメリットが得られるのが魅力です。
テラスハウスもシェアハウスも、比較的ベッドタウンとして認知されている場所に建てられることが多くなっています。共用部分を作ることで、ワンルームの賃料と同じくらいの家賃で立地や設備が良い物件が多くなっています。